2012年7月5日木曜日

【絵本と暮らすvol.2】マーガレット・ワイズブラウン

okeba絵本コーナーより、今あるおすすめの絵本をご紹介いたします。

左から「goodnight moon」「my world」「runway bunny」
文マーガレット・ワイズブラウン 絵クレメントハード


 
今回も原書でのご紹介です。簡単な英語で書かれていますし、英語の響きも素敵なので、原書でも是非お楽しみいただきたい3冊です。
全てアメリカの児童文学作家マーガレットワイズブラウン著の作品です。
シリーズのこの3冊はどれも親子の愛を感じる作品です。

「goodnigth moon」(邦題おやすみなさいおつきさま)
おおきなみどりのおへや(みどりのおへやってところがいい!)でベッドに入っているのは、こうさぎ。
こうさぎはまず、おへやにおやすみなさい。
そして、おやすみなさいおつきさま、おやすみなさい、こねこたち・・・。ゆっくり、ゆっくりしずかにおやすみは続いていきます。

なかなか眠れない夜、小さな子どもにとって夜の闇はちょっと怖いものですが、この絵本を読みながらならしずかな気持ちで眠りについてくれそうです。

「my world」(邦題ぼくのせかいをひとまわり)
子どもの頃、姉と同じ部屋を使っていて自分のお部屋が欲しくてたまりませんでした。
そのうちに、一つの部屋は2段ベッドで仕切られ、小さいけれど自分のスペースができて、嬉しくて、あれこれ工夫して自分だけの空間を作りあげていたことを思い出します。(もちろんベッド越しに姉のスペースが見えているのですが)

この絵本に出てくるこうさぎも、ぼくの小さな世界を披露してくれます。
パパのスリッパ、ぼくのスリッパ、
パパのパジャマ、ぼくのパジャマ・・・。
パパのぼうや、ママのぼうや、そしてぼくのぼうやはぬいぐるみのクマなんてあたりも
キュンとしてしまいます。

大人だけでなく、子どもにとっても自分の世界は大切。
小さな世界に大きな夢を詰め込んで大人の世界を見ているのだなあと感じる絵本です。

「runway bunny 」(邦題ぼくにげちゃうよ)
小さい頃、すぐ迷子になる子どもでした。おしゃべり好きだった私はいつも、いろんなお店のお姉さんに話しかけているうちに母親とはぐれてしまい、迷子常習犯。しまいには迷子札(住所と名前を書いた紙を入れた革の小さなポーチ)を首から下げさせられるはめになりました。

この絵本では子うさぎがどんなにどんなに逃げても、追いかけてくるママうさぎが描かれています。
子うさぎもあの手、この手でママうさぎから逃げていきます。
そしてやっぱり追いかけてくるママうさぎ。

迷子常習犯の私もすぐに母親が見つけてくれるだろうという確信犯的な子どもだったのかも・・・。

自立したい子どもとそれでも愛を持って追いかける母親という見方もありますが、単純に母うさぎと子うさぎが追いかけっこしながら楽しく遊んでいるほほえましい絵本でもあります。

親子で遊びながら読んでみてください。
クレメントハードの想像力豊かな絵も楽しめます。


今回ご紹介した3冊はそれぞれ、1冊からお買い求めいただけます。
my worldの中にrunway bunnyに描かれている絵がでてきたりもしますので3冊持っていると更に楽しめます。また、どれも13×15cmほどの手ごろな大きさ。写真のように並べて飾っても素敵です。


※okebaの絵本は主にNPO法人セカンドブックアーチさんより仕入れております。
古本の為、基本1冊のみの入荷です。こちらのブログ更新後に販売済みとなってしまった際は、
ご了承下さい。


おまけ!
先日okeba絵本コーナーにてセカンドブックアーチさんとakiが「FuBoLaBoちがさき」の対談取材を受けました。FuBoLaBoちがさきは茅ヶ崎で子育てするおとうさん、おかあさんのための情報サイトです。
充実してきたokeba絵本コーナーの様子もご覧いただけますのでこちらも是非ご覧下さい→FuBoLaBoちがさき

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絵本担当スタッフ加藤